ショパンは大人の生徒さんのピアノレパートリーとして人気ナンバーワン。
初級の生徒さんからも、
- いつかショパンの曲が弾いてみたいんです!
- 一番やさしいショパンの曲ってどれですか?
こうした希望や質問をよくいただきます。
今回は、初級レベルからチャレンジできる【大人におすすめのショパンのピアノ曲】を7つ紹介します。
一般的に聴く機会の多い有名曲から、知る人ぞ知るマイナー曲の順序で並べています。
難易度順は、最後に書きました。
有名曲から『ショパンのやさしい曲』3選
前奏曲 第7番 イ長調 作品28-7
ショパンは24の調に合わせて24曲の前奏曲(プレリュード)を作曲しています。
第7番はイ長調は、わずか16小節。とても短い曲です。

太田胃酸のCM曲として使われています。超有名曲ですね。
この曲が選ばれた理由は『胃腸に効く薬だから』胃腸→イ長調という発想から、だそうです…
楽譜は、各出版社の前奏曲集のほか、ドレミ楽譜出版社のピアノ名曲110選グレードAなどに収録されています。
前奏曲 第4番 ホ短調 作品28-4
同じく「24の前奏曲」より第4番ホ短調。憂鬱な和音の連続が癖になる?まさに大人向きの一曲です。
スタンダードジャズのアレンジも有名です。原曲がショパンだと知らずに聞いている人も、いるかも??

各出版社の前奏曲集のほか、ヤマハのロマン派ピアノ小品集4に収録されています。
マズルカ ヘ長調 作品68-3
民族的な特徴の舞曲であるマズルカ。ショパンはたくさんのマズルカを作曲しています。
作品68−3はポジション移動が比較的少なく、比較的弾きやすいマズルカ。
明るく活発な曲調で、どこかで聞いたことがあるのではないでしょうか?

ヤマハのロマン派ピアノ小品集4に収録されています。
知る人ぞ知る『ショパンのやさしい曲』〜遺作より4選
ワルツ(ソステヌート)変ホ長調 遺作
ショパンの生前には発表されなかった作品である『遺作』です。変ホ長調のワルツ。

使用楽譜→ヤマハのロマン派ピアノ小品集4
曲名が『ソステヌートKKIVb-10』とされている楽譜もあります。『ソステヌート』とは「音を十分に保って」という意味です。

使用楽譜→死後に発見されたピアノ作品集/エキエル編
カンタービレ 変ロ長調 遺作
ノクターンOp.9-1を思わせる左手の伴奏形と右手のメロディのカンタービレ 変ロ長調。これも遺作です。

使用楽譜→ヤマハのロマン派ピアノ小品集4
『カンタービレ』とは、「歌うように」という意味の音楽用語。
春 ト短調 遺作
これも遺作。まだ知らない人が多数と思われるショパンの小品『春 ト短調』Op.74-2。
『春』という曲名のクラシック曲はたくさんありますが、ショパンは『春』は短調で寂しげな雰囲気ではじまり、途中ではさりげなく明るい部分も。
テクニック的に難しいところは何もありません。表現力で勝負したい大人向けショパンとしておすすめします。

使用楽譜→死後に発見されたピアノ作品集/エキエル編
マズール ニ短調 遺作
ふつうは『アレグレット&マズール』として2曲続けて演奏されます。
『マズール』のみを「初級者でも弾けるやさしい曲」としておすすめするのは、少〜し微妙なのですが…
ピティナ・ピアノステップ曲集7にはマズールのみ収録されているので、今回は独立した一曲として紹介することにしました。

使用楽譜→ピティナ・ピアノステップ曲集7
同じメロディの繰り返しが多く、しかも最初の4小節は右手のみです。左手の伴奏が登場しても、わりとパターンが決まっています。
『一番やさしいショパンの曲』はコレかなぁ…?
全音楽譜出版社のショパン遺作集には、アレグレット&マズール両方の作品が収録されています。
それぞれの難易度は?ブルグミュラーレベルで弾ける?
今回は難易度順ではなく、ショパンのやさしい曲を7曲、一般的に知られている順番で紹介してみました。
では、難易度順ではどうなるか?というと、おそらく簡単な順に
『マズール』→『春』→『マズルカ ヘ長調』→『ワルツ(ソステヌート) 』→『前奏曲 第4番』→『前奏曲 第7番』→『カンタービレ』でしょうか。
ブルグミュラー25の練習曲レベルで弾ける曲となると、『春』か『マズルカ ヘ長調』あたりまでが無理のない範囲かと思います。

