JR・東京メトロ荻窪駅南口から徒歩9分の大田黒公園は、お気に入りの散歩コースです。
竹林、池、水の流れがある日本庭園は、閑静な住宅街のなかのオアシスのよう。
昭和レトロな記念館とスタインウェイのグランドピアノも、無料で見学することができます。
久しぶりに荻窪を訪れる機会があったので、ぶらぶらと散歩してきました。
(記念館の内部は撮影禁止です。上の写真は、記念館入り口に貼られていた案内を拡大したものです)
はじめての東京の住まい「荻窪」
わたくしごとですが、はじめての東京生活は荻窪から始まりました。とても住みやすい街だった印象です。
父親の転勤のため、荻窪の社宅に住みはじめたのが中学3年のとき。そこで高校3年までの4年間を過ごしました。
練馬区在住になった今も、その当時から診ていただいている歯医者さんにお世話になっています。
そういうわけで、荻窪には定期的に通っているのです。ついでに近くを散歩したり、美味しいものを探したりするのが楽しみになっています。
大田黒公園とは
現在は杉並区立の公園として一般に開放されている大田黒公園。もともとは音楽評論家・大田黒元雄氏の屋敷跡だったそうです。
訪れた日は気温30度を超す猛暑日でした。
公園は木陰が多く暑さが和らぎます。体感温度が5度ほど低く感じられました。
鴨がいたり、サギがいたりすることもありますが、今回は見当たらず。
その代わり(?)トカゲかカナヘビか分からない細長い生き物が、目の前をささっと通り過ぎていきました(爬虫類が苦手な方も多そうですし、写真は自粛)。
昭和の洋館とアンティーク・ピアノ
大田黒記念館。昭和初期に建てられた建築物です↓
木々の緑となじむセピア色のピンクの洋館。雰囲気がありますね。
入り口の案内です↓
残念ながら建物内部は写真撮影禁止なので…
上の案内の写真を撮影して拡大してみたのがコレです↓
かなり古いアンティークピアノです。グランドピアノの脚がこんなに細いのは珍しく、行くたびに興味深く観察してしまいます。
乱暴に演奏したら、楽器そのものが揺れてしまいそう…
あ、もちろん弾いてはいけませんよっ!
解説によると『1900年にドイツ・ハンブルグ工場で組み立てられたスタインウェイ社製のピアノで、外装はマホガニー仕上げ』だそう。
大田黒氏が生前、友人たちを自宅に招いて「ピアノの夕べ」などで使っていた、とのこと。
写真をさらに拡大↓↓↓
添えられている椅子は座面が布製で丸く、飾りヒモが下がっています。
時計まわり、もしくは反時計まわりにクルクル座面を回しながら高さを調節するピアノ椅子です。
うちの最初のアップライトピアノに付属してきたのと、同じタイプのピアノ椅子です。懐かしい〜。
でも、このタイプの丸椅子は座面が狭いし、演奏していて不安定なのですよね…
いまでは見る機会はほぼなくなりました。
ステレオからはラヴェルのピアノ版「マ・メール・ロワ」が流れていました。
前回はラフマニノフだった記憶があるので、その時々でさまざまなのでしょう。
写真には映っていませんが、ピアノだけでなくアンティーク家具や暖炉もあり、ドラマに使われそうな素敵な空間です。
この部屋でくつろいでいると、まるで『華麗なる一族』の一人になったかのような気分が味わえます…って実はドラマ見たことないんですけど(^^;;
窓の外の美しい景色を目にしながら、この贅沢なリビングルームでピアノ練習していたら、すご〜くピアノ上達できそう??
荻窪グルメ
さて、荻窪と言えばラーメンが有名ですが、おしゃれなカフェや美味しいパン屋に老舗の蕎麦屋…いろいろありすぎて、毎回ランチの場所に迷ってしまいます。
今回は、クレープ&ガレットのお店『コム・デ・ジュルノー』に行ってきました。
魚介の前菜に、本日のそば粉のガレットA(メカジキのソテー)のセットをいただきました。
生地そのものの美味しさと具材の組み合わせに感激です!
こんどはデザートクレープも食べてみたいなぁ〜
今回の散歩コースの地図
今回の散歩コースはこのあたり。
大田黒公園の開演時間は9時から17時(入園は16:30まで)。年末年始、水曜日は休みです。
秋は紅葉の名所にもなっていますので、これからの季節におすすめです。
お近くに行かれた際には、寄り道されてみてはいかがでしょうか?
練馬区光が丘のピアノのある美術館、こちらもおすすめ散歩コース↑