ピアノで弾く【太陽がいっぱい】難易度別おすすめ楽譜4選(入門〜初中級)

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アラン・ドロン主演の映画「太陽がいっぱい」。

哀愁ただようテーマ曲は「ゴッドファーザー」や「ロミオとジュリエット」などと並んで、イタリアの作曲家ニーノ・ロータの代表作の一つです。

「太陽がいっぱい」のメロディはピアノ初心者でも弾きやすいため、この曲がお好きならば最初のレパートリーにするのも良いでしょう。

今回は、左手の伴奏をかんたんにした入門アレンジから、ドレミふりがな付き楽譜、途中で転調する雰囲気たっぷりの初中級者向けアレンジ譜まで、4つの楽譜をYouTube動画とともに紹介します。

【入門】太陽がいっぱい〜「ヤマハぷりんと楽譜ピアノソロ」より

大人からピアノをはじめた初心者の生徒さん。レッスンのときにお話しされた希望が、

生徒さん
生徒さん

「太陽がいっぱいのテーマ曲が弾いてみたいんです!」

それならば…と生徒さんにちょうど良いアレンジ楽譜を探しておすすめしたのは、ヤマハぷりんと楽譜のアレンジ。編曲は斎藤友子氏です。

「太陽がいっぱい」ヤマハぷりんと楽譜ピアノソロ

使用楽譜→ヤマハぷりんと楽譜ピアノソロ「太陽がいっぱい」

このアレンジは、ぷりんと楽譜の難易度で【初級】とされていますが、むしろ【入門】レベルに近いでしょう。今回は【入門】としました。

ホ短調で、左手が♩ミソシ〜とタイで伸ばすシンプルな伴奏です。

左手が休みなく連続して♩ミソシ/ミソシと弾き続ける伴奏形は、初心者にとって少々負担が大きいです。

このアレンジでは、左手をタイで伸ばしている間に右手に集中できます。

それに、このアレンジは「伴奏の和声を感じて弾く」という基礎学習にもなるのでオススメなのです。

生徒さんはピアノ未経験からレッスンをはじめて、バーナムピアノテクニックの2冊目である導入書はじめてのギロックを順調に進めていたところ。

ふだんの練習とレッスンの成果として、ご自分の希望のレパートリー曲を持つことができました^_^

【初級】太陽がいっぱい〜「楽譜が苦手だけど弾きたい大人のピアノ」より

楽譜が苦手だけど弾きたい大人のピアノ テレビ&シネマというドレミ音名ふりがな付きの楽譜のアレンジです。

実は、先ほどの生徒さんが「これだったら、いまの自分にも弾けるのではないか?」と最初にレッスンに持ってきたのは、こちらの楽譜でした。

イ短調アレンジで、左手は♩ラドミ/ラドミなどの伴奏形が続いて、途中のポジション移動もあります。

演奏してみたところ、まだ初心者レベルの生徒さんが弾けるようになるのに時間がかかりそう…と感じました。

そういう理由で、生徒さんにはこちらではなく最初のヤマハぷりんと楽譜でのチャレンジをおすすめしたのです。

「太陽がいっぱい」楽譜が苦手だけど弾きたい大人のピアノ テレビ&シネマ」

使用楽譜→楽譜が苦手だけど弾きたい大人のピアノ テレビ&シネマ

ちなみに、うちのピアノ教室では「大人ピアノ初心者でも楽譜が読めるようになる」ために、基本的にはドレミ音名付きの楽譜をおすすめしていません。

でも「ドレミが書いてある楽譜はぜったい使用してはダメ!」というわけではありません。

「楽譜を読むための教材(バーナムなど)を基本として使っている」「気に入ったアレンジが、たまたま音名付き楽譜だった」であれば、たま〜には使っても良いかなぁと考えています。

実際、こうしたドレミ音名ふりがな付き楽譜は、楽譜を読むのに自信がない独学の初心者さんにとっては便利だと思います。。。

【初級】太陽がいっぱい〜「おとなのための映画音楽ピアノ曲集」より

次はおとなのための映画音楽ピアノ曲集です。

これもイ短調アレンジで、左手は♩ラドミ/ラドミの伴奏形が基本です。

2番目に紹介したホ短調アレンジと似ていますが、左手のポジション移動が少ないぶん少しだけ弾きやすいでしょう。

右手のメロディには前打音の装飾音符が付いて、原曲の雰囲気に近いです。

ただ…前打音の経験がなければ、弾き方に戸惑うかもしれません。

こうした前打音の練習は、バーナムピアノテクニック導入書グループ2-6「蛙のようにとんでみよう」で練習できます。

『前打音の実践』をしながら『気に入った曲をレパートリーにできる』一石二鳥の良い機会!と考えるのもおすすめです。

「太陽がいっぱい」おとなのための映画音楽ピアノ曲集」

使用楽譜→おとなのための映画音楽ピアノ曲集(やさしいアレンジ)

【初中級】太陽がいっぱい〜「映画音楽百選ピアノ・ソロ」より

4番目に紹介するのは映画音楽百選ピアノ・ソロのアレンジです。

右手のメロディは3度の重音からはじまり、調はホ短調から途中でイ短調に転調します。

左手の伴奏形も前半と後半で変わるため、難易度が上がります。レベルは初中級くらいでしょう。

途中で転調したり伴奏の形が変わるのは、ポピュラー音楽でよくあるアレンジです。同じメロディの繰り返しに変化がついて、曲が盛り上がるのです。

このパターンに慣れておくと、ほかの曲にも応用が効きます。

楽譜には指番号は書いていません。自分で指使いを考えられて、初級レベルよりちょっとだけ凝ったアレンジをお探しの人向きです。

「太陽がいっぱい」映画音楽百選ピアノ・ソロ

使用楽譜→映画音楽百選ピアノ・ソロ

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