ピアノ教室のレッスン中のハプニングです。
ご自分の鉛筆を手に取って、楽譜に書き込みをしようとした生徒さん。その手から鉛筆が滑り落ちてピアノのフタの隙間に…
いそいで取り上げようとした鉛筆は、隙間からグランドピアノの中へと落ちて、そのまま消えてしまいました。
さて、この鉛筆がどこに行ってしまったのか?というと、ピアノの内部なのです。
『フタを外して、もとに戻せる技術を持っている人』ならば、調律師さんにお願いしなくても自力で取り出すことは出来ます。
でも、すこ〜しだけ手間がかかるしコツがいるのです。
今回はこうしたことが起こった場合の対処法について、書いてみました。
ときどき起こるハプニング
まず、はじめに。
この記事は、生徒さんに「今回のハプニングについて、今後のためにもブログにしても良いでしょうか?」とお聞きしてOKをいただいて書いています。
このようなできごとは、グランドピアノを使っていれば、そこそこの頻度で起こることです。
なので、このようなことが起こっても「大変なことをしてしまった〜!どうしよう!」気にしすぎることはない、ということ。
とは言え、ピアノを弾く大人の方にとって対処法を知っておいたほうが良いし、可能ならば予防できると良いし、という意味で書いています。
下まで落ちてしまったら、フタを外して取り出す
鉛筆が鍵盤のフタの隙間から、内部にまで完全に落ちてしまった場合は、鍵盤を覆っているフタを楽器から外して、中から取り出す方法しかありません。
鍵盤のフタは、YAMAHAやKAWAIなど、ブランド名が目立つように書かれている木製の部分です。
ピアノの鍵盤の構造
グランドピアノが自宅にない限り、フタの外したピアノの鍵盤の部分がどのようになっているのか?を見る機会はあまりないでしょう。
参考に写真を載せてみます。
下の写真は3年前にピアノの修理をした時の様子です。調律師さんが作業中に、撮影させていただきました。

鍵盤のフタは窓側、写真奥に立てかけています。
鍵盤のフタは、外すよりも戻すほうが難しい

鍵盤のフタの取り外し方法は、学生時代に調律師さんにやり方を聞いて、そのときに覚えました。
鉛筆を落としてしまうことがあるので「自分でフタの取り外しが出来たら便利」と思ったのがきっかけです。
文章だけで「フタの取り外し方法」を説明するのは難しいですし、それを見てチャレンジして間違えた場合のリスクもあります。なので、方法をここに書くことは控えますねm(_ _)m
基本的には、自分でフタを取り外すのではなく、いつもの調律師さんに相談するのが良いでしょう。
言えることは、
- 木製で左右に長いフタなので、そこそこ重い!
- 外せたとしても、無事に「戻す」ほうが技術的には難しい
- 家具の組み立てが得意な人なら、慣れたら出来るレベルではある
- ピアノの先生だからといって、全員ができる訳ではない
- 自己流でチャレンジするのはオススメしません…
ひとり暮らしをしていたときに鉛筆を落とした時は自分で取り外すして、鉛筆を取り出していました。
その後、こうした作業がもっと得意な家族ができてからは、すっかり任せています。もう自分ひとりで出来るかどうか…?

レッスン後に家族が鍵盤のフタを取り外し、生徒さんの鉛筆を無事に取り出しました。鉛筆は2週間後のレッスンでお渡しできました。
【重要】落ちる前に!フタにはさまった瞬間にできること
ここからが重要なところ。実は今回のブログ記事を書いたのは、この対処方法をぜひお知らせしたかったからです。
鉛筆がすぐにグランドピアノの内部に落ちてしまうことは、ほぼありません。
いったんは鍵盤のフタの隙間に引っかかります。
↓このとき、あせって手で触らないのが大切!

指はなく、道具で拾い上げる
すぐに指を差し入れて取り出したくなると思いますが、あわてず深呼吸〜。
鍵盤のフタを少しでも動かすと隙間はますます広がり、鉛筆は中に入りこんで手が届かないところまで落ちてしまうのです。
フタにはさまった鉛筆を拾いあげるには指ではなく、道具を使って慎重にすくいあげる方法がオススメです。
薄くて硬めのものを用意しましょう。
私はプラスチック製の定規を使っています。
わかりやすいように参考動画を撮ってみました↓
右手で定規を持って鉛筆を下からすくい上げ、そのあいだ左手はフタが広がらないように圧力をかけて押しています。
この左手もポイントのひとつです。
少しでも空間が広がってしまうと、その瞬間に鉛筆は転げ落ちて行くんですよ〜:(;゙゚’ω゚’):
まとめ
グランドピアノの鍵盤のフタの構造は独特です。
こうしてモノが内部にまで落ちてしまうのは、電子ピアノやアップライドピアノでは起こりません。
自分の経験では、鉛筆が中まで完全に落ちてしまうのは数年に一回、フタにはさまった状態で拾いあげるのはもっと多くて、1年に2~3回程度は起きているかも?
きっと今日も世界中のあちこちで、グランドピアノの中に何本も鉛筆が落ちていることでしょう^^;
このブログ記事をきっかけに、鉛筆がピアノ内部に完全に落ちるまえに拾い上げられる人が増えてくれれば、うれしいです^_^

ちなみに、鉛筆だけではなく下敷きやコピー紙のような平面的なものも、スルっと滑り落ちてピアノ内部に入り込んでしまって、フタを外さないと取れなくなってしまうことがあります。
ご注意を〜
