たま〜にこんな質問をいただきます。
「ピアノ演奏の本番で使うのに、おすすめの靴はありますか?」
(発表会や弾き合い会で)「先生のその靴、どこのですか?」
ふだん私が使っているのはダンス用シューズです。とても使い勝手が良いため、長年愛用しています。
今回は本番のピアノ靴の選び方について、自分の経験にもとに書いてみます。
個人の感想度100%です!
軽くて丈夫!使い勝手の良いダンスシューズ
ピアノの本番のために社交ダンスシューズを使いはじめたのは、数十年前のこと。
仕事であるオペレッタの仲間である歌手たちの影響です。稽古用、舞台用にダンスシューズを使っている人が多かったのです。
「もしかしてピアノにも向いているのでは?」と試してみたら、足裏も安定しているし、なにより繊細なペダル使いに大切な足の甲の部分の柔らかさが、ちょうど良い!
ピアノにもダンスシューズはピッタリだったのですヽ(´▽`)/

ダンスシューズは
- 好みのヒールの高さが選べる
- 華やかな色もあって舞台用にぴったり
- やわらかくて動きやすい
- 歩くときカツカツ靴音がしない
- 軽くて丈夫!
衣装に合わせていくつかのタイプを使っていて、一番のお気に入りはバレエ・ダンスの老舗チャコットの社交ダンス用シューズ。ヒール高6cmのシルバー。

長年の使用で小傷がついていますが、丈が長いステージドレスを着ていると見えるのは靴のつま先くらいですし、まだまだ活躍中です。
劣化するソールのゴム部分は、ミスターミニッツなどで何度か張り替えています。
軽くて丈夫なので、扱いも気楽なものです。本番の日は、衣装と同じように無造作にササっとアウトドア用の袋に入れて持っていきます。

と、ここまでチャコットのダンスシューズを持ち上げておきながら、残念なお知らせが…
2025年現在チャコットでは社交ダンス用シューズの生産は終了してしまったようで、いま手に入るのは中古のみです( ; ; )
という訳で、まったく同じものをオススメは出来ないのですが、ほかのブランドの社交ダンスシューズも良いかもしれません。
お手頃価格のものもたくさんありますね。
それとダンスシューズなら何でも良いのではなく、おすすめは社交ダンスシューズ。
タップダンスシューズは、靴音が鳴るようにできていますからね:(;゙゚’ω゚’):
ピアノ専用シューズ『リトルピアニスト』ってどう?
ピアノ演奏に特化した靴といえば『リトルピアニスト』。ペダル使用を考えて、ヒール部分をななめの形に切っているのが特徴です。
どんなものだろう?との興味から、2020年ごろの一時期ブラックとゴールドの2色を使った経験があります。
これも悪くはなかったのですが、
- 高価なので持ち運びに気を使う
- 履き心地はチャコットのほうが良かった
(↑あくまで個人の感想です)
というわけで結局あまり使わなくなり、メルカリで売ってしまいましたm(_ _)m
専用のシューズでなくでも、大丈夫
うちのピアノ教室の弾き合い会は、いつも気楽な雰囲気でやっています。
特別に演奏用のシューズを用意しなくても、ふつうに「ピアノが弾きやすい靴」であれば大丈夫です。
では「ピアノが弾きやすい」とは、どういう靴か?というと
安定してペダルが踏める靴!
これにつきます。
ピアニストの中には、とっても華奢で格好良いピンヒールを使いこなしている方、つま先があいているサンダルタイプでも平気な方もいます。
ふだんからそうした靴に慣れていて、ペダルも安定して使える自信がある方ならば問題ないです。
でも見た目の美しさ優先で靴を選ぶと、演奏に良くない影響を与えてしまう可能性がありますので注意。

ちなみに、自分はオーケストラピッドでの演奏(客席からはあまり見えない、上下黒の衣装で演奏)では、家から履いていけるフツーの黒のパンプスを使っています。
ABCマートのフラットライトの靴です。軽くてお手頃値段で楽ちん。

本番前に、家で何度もお試しを
ピアノ演奏の靴選びについて、自分の経験をもとに書いてみました。
自分が心地よく演奏できるならば、それが一番。
大事なのは、本番用の衣装と靴でピアノ演奏して慣れておくことですね。
