レッスン中に生徒さんから質問をいただきました。「ピアノのための爪の長さはどのくらいが良いのですか?」
人によって爪の形も伸び方も違うので一言では言えませんが、あくまで私の場合として
- 爪の長さ、爪切りのタイミング
- どのくらいの頻度で切っている?
- 長年愛用している爪切り
などについて書いてみます。ピアノを弾く人でもいろいろだと思いますので、あくまで参考としてどうぞ。
【写真で比較】爪切り前→爪切り後
自分の爪の写真を撮ってみました。
↑上の写真は爪切り前。
この爪の伸び具合は自分としては限界です!もう切らないと。。。という状態。
下↓の写真は、爪切り後。すっきり〜ヽ(´▽`)/
比較してみて違いがわかるでしょうか?ピアノを弾かない人から見ると、微妙すぎて分かりにくいかもしれません。
自分としては下の写真の状態が、理想的な長さよりほんの少しだけ短めです。翌日から翌々日がベスト、理想の長さといったところです。
爪切りの頻度は3〜4日ごと
爪切りの頻度はだいたい3〜4日ごとくらいになるかと思います。何日おきに切る、という決め方はしていません。直感的に決めています。
「白い部分が◯ミリになったら」とか「手のひら側から見て爪が見えてきたら」という基準もないです。「微妙に弾きにくくなってるなぁ〜。じゃ、切ろうっと」という感じでしょうか。長年ピアノを弾いているから、自然と感じることかもしれません。
ピアノを弾かない人と比べると、爪切りの回数は多いと思います。
ちなみに、他のピアニストやピアノの先生がどのくらいの頻度で爪を切っているのか?は知らないです。とくに話題に出ることもないし、こどもの頃に先生に指示された記憶もないですね…
爪で気をつけていること、過去に気をつけていたこと
爪を切った直後は指先の打鍵の感覚が変わって、ほんの少しの違和感があるものです。自分の爪の状態になじむのに少しだけ時間が必要です。
「本番の2日前に爪を切るのが自分にとってベスト」と決めていた時期がありました。ずいぶん以前の学生時代のころかもしれません。
でも演奏の仕事を始めると「本番」は1日だけとは限らなくなりました。公演では数日間続けて「本番」のこともよくあります。
そこから「本番の2日前うんぬん」という考えは自分にとって意味がなくなって、今ではそれほどタイミングに対するこだわりは無くなりました。
それでも本番当日に切ることだけは避けています。やはり指先の感覚に狂いが出ますから。
それと深爪をしてしまうと大変なので(力強い音を出した時に、指先の負担が大きくなる)、短く切りすぎないように、少しづつ切るようにしています。
愛用は『木屋』の爪切り
ず〜〜っと木屋の爪切り(小サイズ)を愛用しています。ミニサイズのほうが気に入っている理由は、細かく切れるので扱いやすいこと、旅公演に持っていくのにも便利なことです。
高級爪切りの部類に入ると思うのですが、さすが老舗の木屋!といった切れ味です。他のものとはまったく違います。
この爪切りは、買い直した記憶がないです…ということは、もしや何十年も使っているのかも?!
しかも爪切りの頻度は一般の人よりも多いので、充分にモトが取れていますね。
マニキュア、そのほかの爪のお手入れは?
爪のケアについて、ほかの人と違うかも?と思うのは、爪やすりを全く使わないこと。いつも切りっぱなしです。別に理由はないのですが、これも長年の習慣です。
マニキュアや特別な手入れはしていません。逆に『マニキュアをしちゃダメ』とも思っていません。マニキュアをしていて、すご〜くピアノが上手な先輩を知っています。
ほとんどの大人は大丈夫!ただし、こどもの場合は…(^^;;
こどものピアノレッスンの場合、『ピアノを弾く爪は短く切っておいてください』と先生から生徒さんや保護者の方にお話があることは、よくあることです。
たま〜に驚くほど爪が長い子がいたりするんですよ(゚ω゚)
長い爪のせいで指を鍵盤にベタ〜っと伸ばさないと打鍵できないとか…それってピアノを弾く以前に日常生活に支障をきたしてるんじゃないの?ってレベルの伸び具合の爪だったりすることも。
私もこどもの生徒さんに『爪は短く』と伝えたことは何度もあります。あまりにも。。。の場合は爪切りを渡して、レッスン中に本人にその場で切ってもらった経験もあります。
ピアノを弾かない大人の方がおしゃれとして長めのネイルをしていたり、つけ爪をしていたりすることはありますが、『大人でピアノのレッスンを希望する方』でそういうケースは見たことがありません。
なので、大人の方は基本的にそんなに気にしなくても大丈夫です。
爪の形も縦長だったり、もともと短めだったりいろいろです。自分にとっての理想の爪の長さと爪切りの頻度などは、少しづつ慣れていってもらえれば良いと思います。