ピアノに興味がある大人の方から、ときどきいただく質問です。
- 教室の生徒さんの男性の割合はどのくらいですか?
- ピアノを習う大人で、男女の違いって何かありますか?
いまどきジャンダーで比較するのは時代遅れかもしれませんが、やはり『違い』は感じることがあります。
実は、こうした『男女の差に関する質問』をするのは『男性』がほとんどなのですσ^_^;
今回のブログ記事ではレッスンを通じて感じる男女の違いについて、思いつくまま書いてみます。気楽に読んでみてくださいね。
ピアノ教室の生徒さん、男女の割合は?
まずは一つ目の質問の回答から。
うちのピアノ教室の場合、男女比3対7くらいで女性のほうが多いです。
【レッスン案内】には、教室の発表会やピアノ弾き合い会の写真を載せています。人前演奏の機会には出席しない生徒さんもいらっしゃいますが、だいたいこの雰囲気が参考になるかな、と思います。
『ピアノを習う男性がめずらしくて目立ってしまう…(゚o゚;;』というほどの差はありませんので、気にされることはないでしょう。
【経験の差】ピアノを習う大人初心者、男女の違い
続いてはピアノ指導者としての立場から、ピアノを習う大人初心者さんの男女の違い、傾向についてです。
ピアノレッスン経験者の場合は性別の違いよりも経験の差のほうが大きいため、今回は『大人初心者』に限定して書いてみます。
ホントは少しはピアノ経験がある?女性
「ピアノを習うのも、弾くのも初めてです」という大人の女性の場合でも、少しだけ知識があるケースが多いです。
えっ!!本当に初めてですよぉ〜!(◎_◎;)と言いたくなるかもしれませんが…
- 学校の休み時間に教室のピアノで「♬ねこふんじゃった」を弾いていた
- 友だちの家のピアノで「遊び弾き」したことがある
そんな心当たりはありませんか?
こどもの頃の遊びも、立派な経験です!
それにプラスして、音楽の授業や鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)の記憶も残っているのかもしれません。
まったく初めてという体験レッスンの女性に「初めて鍵盤を触ったにしては、指の形がちゃんとしているな」とか「ドレミの位置は知っているのね」という印象を受けることがあります。
ピアノに対して「まっさら」な男性
男性の場合は「ピアノはまったく初めてです」とお話しする方のほとんどは、本当に『まっさら』です。
音楽の授業を受けていたのは、女性も男性も同じはずなのですが、音符の読み方もほとんど記憶にないようです。。。あ、べつにディスっていませんよヽ(´o`;
なので、初歩からレッスンしていきます。それも新鮮な経験として良いのではないでしょうか?
ピアノの【進め方・理想】男女の違い
こどものレッスンとは違い、大人の場合は生徒さん個人の好みや理想のスタイルにそって進めていくのが基本です。
そこにも個人差とは別に、性別による傾向の違いを感じることがあります。
基礎練習が好き、慎重派の女性
「基礎からやりたい」と言う女性は多いです。
また、少しチャレンジ曲を提案すると「わたしには難しそう(・・;)」と尻込みされることもあります。
着実に慎重に進めていきたい傾向があります。
指導者としては「実力は足りているから、思い切って行け〜!」と背中を押したいこともあったりして。。。その加減が難しいところです。
チャレンジャー、理想が高い男性
男性の場合は、初心者のうちから演奏したい曲も具体的に決まっていたり、現在の実力に対して『難しめ』の曲にチャレンジしたがる傾向があります。
かんたんな曲は、いまいちモチベーションが上がらなくて(-。-;
なんて話を聞くことも。
ピアノに興味がある大人なら、だれもが知っている海苔漁師の『カンパネラおじさん』。まさに、男性のピアノ初心者の憧れであり、目指す姿なのかもしれませんね。
【まとめ】ピアノ上達のために、自分の傾向を知っておく
今回は、ふだんのレッスンで感じる『大人のピアノ初心者の男女の違い』について書いてみました。
個人差もありますし、今回の記事はあくまでも個人の感想です。
男性でも女性でも、生徒さん全員に共通しているのは「ピアノが上達するためにレッスンを続けている」ということ。
ピアノ上達のためには、ちょっとしたチャレンジは必要です。適度な負荷をかけることによって実力が伸びていくのです。
自分の傾向を知った上で『基礎部分はおそろかにしない。その上で慎重になり過ぎずチャレンジ!』を心がけると、性別に関わらず上達していけるはずです。
どちらかに寄り過ぎてるかな?と感じたら、逆の方向を試してみるバランス感覚を持てると良いかもしれませんね。